そうだ、ウズベキスタン行こう

2019年夏、唐突な思いつきでウズベキスタンに旅立った大学生四人。彼らは何を見て、何を得たのか。四人による旅の思い出などなど

鉄オタがワクワクした話(地下鉄編)

おはこんばんにちは。ヴァンシスです。フランス語を齧った方はご存知でしょうが、26です。26に関連したエピソードもいずれは書きましょう。

 

 

ウズベキスタンの首都、タシュケント。ざっくり200万人が暮らす大都市には、3路線の地下鉄が走っています。旧共産圏に共通ですが、地下鉄は国家の威信をかけて作られますので、当時の技術力を垣間見ることができます。今回は自称鉄ちゃんのヴァンシスが、地下鉄をリポートします。

 

旅のスタートはタシュケント中央駅(tashkent vokzal)から。タシュケント中央駅には、3路線のうち青線が通っています。手前側に見える庭の中には、タシュケント地下鉄に繋がる階段が複数よういされています。日本ほど地下が明るくないので、洞窟に入るような気分で地下に入ります。(甚平着てたら警察に呼び止められ、持ち物検査させられました。服のセンスに気をつけよう。)

f:id:uzbekistaniko:20200516160832j:plain

タシュケント中央駅

運賃は忘れましたが、タクシーに乗るよりはよっぽど安いです。多分数百スム程度だった気がします。一律運賃制で、紙の切符はなく、入場時に写真のようなトークンを機械にぶち込みます。出口では何も求められない(機械もない)代わりに、出入口が厳格に分けられています。

f:id:uzbekistaniko:20200516161601j:plain

入場時に改札機に突っ込むトーク


さあさあ、駅に入っていくと高速、縦揺れエスカレーターを降り、宮殿風のホームに着きます。イメージとしては共産圏の地下鉄は各シェルター兼ねてる分深いのかなと思ってましたが、せいぜい副都心線池袋駅くらいの深さです。右側通行で、私が通った全ての駅で島式1面2線ホームでした。

f:id:uzbekistaniko:20200516163041j:plain

タシュケント中央駅(地下鉄)ホーム

さて、運行を支える装置を見ていきましょう。運悪く運転台を確認することはできなかったのですが、面白い機械を見つけました。

f:id:uzbekistaniko:20200516163057j:plain

タイムキーパー

私たちが乗った青線は日中は七分間隔での運行でした。写真では、右側に時計が、左側に前の列車が発車してからの時間を示すカウントアップ方式のタイマーがついています。これが七分になったら発車するわけですね。最初、これが唯一の保安装置かと思ったのですが、駅間で停車した列車に衝突するのを、これだけでは排除できないので、信号とかはあるのでしょう。見つけたかったな。

 

f:id:uzbekistaniko:20200516165040j:plain

新型車両の外観

f:id:uzbekistaniko:20200516165049j:plain

旧型車両の内装

 車両の内装は思ったよりもチープです。駅と同じくらい豪華にすればいいのにと思います。韓国でもそうでしたが、椅子にクッションがついてなく、公園の遊具と大差ない座り心地です。また、地下鉄線内は圏外なので、スマホをいじってる人もいません。

さて性能面ですが、走行音が東急の8500系よりも大きく、日本では古い電車の代名詞である吊り掛け駆動を実感します。設備が簡単であるので、海外では今だ新車でも採用されているのですが、初めての吊り掛け駆動との出会いとなりました。

起動加速度は日本の地下鉄よりも大きく、(カタログスペック4.32km/h/s)かなり後ろ方向にGを感じました。減速度は少なくとも山手線よりは小さいと感じました。ATOやATCを採用してなさそうですので、オーバーランしないように慎重に止めてる印象。

カタログによると電機子チョッパ制御なので、出発時の特徴的な音は聞こえてきますし、電気ブレーキの音もします。しかし、吊り掛け制御で生じる音が大きすぎて、モーターの特徴などは音からは理解できませんでした。仕方ナッシング。

だいたい、地下鉄については語れた気がします。これからも寝台列車の話なども追々できれば良いなあと思ってます。実はこの日、降りる駅を一駅間違えたため、タシュケントで散々迷ってしまったことは、他のメンバーに謝罪して執筆を終わりたいと思います。